補聴器外来Hearing Aid
補聴器とは
当院では聴覚障害の診断や治療・補聴に取り組んでいます。
年齢にかかわらず、補聴器の必要な方には正しい補聴器の知識を知っていただき、活用していただくようにしています。
補聴器をつけることの大切さ
認知症予防につながります
近年の研究では、難聴は認知症のリスクを高めることが報告されています。
聞こえが悪くなると会話が減り、脳への刺激が少なくなるためです。
補聴器を装用することで脳への音の入力が保たれ、認知機能低下の予防につながる可能性があります。
家族や周囲との関係を守ります
聞こえづらいと、会話の聞き返しや誤解が増え、家族や友人との関係がぎくしゃくすることがあります。
補聴器を使うことでスムーズなコミュニケーションが戻り、孤立感の軽減にも役立ちます。
安全な生活のために
車や自転車の接近音、チャイムやアラーム音が聞こえにくいと、事故やトラブルにつながることがあります。
補聴器は日常生活を安全に過ごすためのサポートにもなります。
生活の質(QOL)の向上
補聴器は「聞こえ」を補うだけでなく、趣味・交流・社会活動を続ける力になります。
「外に出るのがおっくうだった」「人と話すのが疲れる」といった気持ちを軽減し、毎日の生活を前向きに楽しめるようになります。
補聴器の価格と種類
補聴器には、耳かけ型・耳穴型・箱型などさまざまな種類があります。
機能やデザインによって価格帯も幅広く、10万円以下のものから30万円前後のものまであります。
高額な補聴器が、必ずしもその方にとって最適とは限りません。
大切なのは、聴力の状態・生活スタイル・使いやすさ・ご予算に合っていることです。
当院では患者さまの聴力検査結果や日常生活、装用のご希望、ご予算を丁寧にお伺いし、無理のない補聴器選びをお手伝いしています。
補聴器が初めての方もどうぞお気軽にご相談ください。
耳かけ型
耳の後ろにかけて使用するタイプです。
RIC型(耳かけ+細いコード)やミニタイプなどもあります。
長所
・比較的目立ちにくい
・自然な聞こえが得られやすい
・軽度から高度難聴まで幅広く対応可能
短所
・メガネやマスクと干渉することがある
耳穴型補聴器
耳の穴に収めるオーダーメイドタイプです。
CIC型は外から見えにくい設計になっています。
長所
・目立ちにくい
・小型で邪魔になりにくい
短所
・ハウリング(ピーピー音)が起こりやすい
・体重変化などで耳の形が変わると合わなくなることがある
箱型補聴器
本体とイヤホンがコードでつながっているタイプです。
高度〜重度難聴の方にも対応可能です。
長所
・操作が簡単で扱いやすい
・ハウリングが少ない
短所
・本体やコードが目立ちやすい
・持ち運びにやや不便な場合がある
購入に関する助成制度
補聴器の購入には、以下の2つの制度で補助が受けられる場合があります。
身体障害者手帳による補助
両耳の聴力が70dB以上などの条件を満たす高度難聴では、身体障害者の認定を受けられる場合があります。
身体障害者手帳が交付され、医師の意見書を提出することで補聴器購入費の補助を受けられます。
医療費控除(確定申告)
補聴器外来で「治療に必要」と医師が診断した場合、補聴器の購入費は医療費控除の対象となります。
この際、補聴器相談医による「補聴器適合に関する診療情報提供書」が必要です。
補聴器外来の流れ
最初に通常の外来を受診していただきます。
「どんな場面で聞き取りにくいか」「どんな生活を送りたいか」「補聴器に期待すること」など、日常生活のお悩みやご希望をお聞かせください。
補聴器を合わせるために、専門の検査機器を用いて聴力を詳しく測定します。
当院では火曜日の午前と午後に補聴器外来を開設しています。
この時間には補聴器専門の業者が来院しており、医師・スタッフと連携しながら、より具体的なご相談を受けていただけます。
患者さまの聴力や生活環境に合わせ、最適な補聴器をご提案します。
実際に耳に装用し、その場で音を確かめていただくことができます。
ご希望の方には 2週間から3週間の無料貸し出し を行っており、ご自宅・ご家族との会話・外出先など実生活で装用感を体験していただけます。
お試しの結果にご納得いただけた場合にのみ、ご購入いただきます。
もし「合わない」「期待と違う」と感じられた場合には、そのまま返却していただいて構いません。安心してお試しいただけます。
補聴器は購入して終わりではなく、定期的な調整や点検が必要です。
当院ではご使用後も定期的に通院いただき、聞こえの状態の確認や、補聴器の細かな調整・メンテナンスを行います。
長く快適に使っていただけるよう、継続的にサポートいたします。
すでに補聴器をお持ちの方へ
このような方はご相談ください。
・他店で購入した補聴器を使用しているが十分聞こえない。
・補聴器を使っているが、ご自分の耳の聞こえが心配。
・他店で購入した補聴器の効果が出ているのか知りたい。
・補聴器を使っているが、耳が痛い、またはかゆい。
・他店で購入した補聴器が聞こえないので使っていない。
その他、お手持ちの補聴器のことは気軽にご相談ください
補聴器を検討中の方のご家族の方へ
早めの対応が大切です
聴力の低下は自然に回復することが少なく、放っておくと脳の"聞く力"そのものが衰えてしまいます。
早い段階で補聴器を使い始めることで、日常の会話を理解する力を守りやすくなります。
ご本人の気持ちに寄り添ってください
補聴器には「年をとった証拠のようで気が進まない」というお気持ちを抱かれる方も少なくありません。
無理に勧めるのではなく、「もっと楽に会話できるようになるよ」「家族や友人と過ごす時間が楽しくなるよ」といった前向きな声かけが大切です。
認知症や社会的な孤立を防ぐ効果も
聞こえにくさを放置すると、会話や交流が減り、外出や人との関わりを避けてしまうことがあります。
その結果、認知症のリスクや孤立感が高まることが知られています。
補聴器は、ただ音を大きくする道具ではなく、「人とのつながりを守るためのサポート」でもあります。
ご家族ができるサポート
・聴力検査や補聴器相談に一緒に同行する
・最初のうちは「つける習慣」を支えてあげる
・会話のときは、はっきりゆっくり話しかける
・「聞こえるようになってよかったね」と前向きな声かけをする
補聴器は、ご本人の生活の質を高めるだけでなく、ご家族との会話や交流を豊かにします。
ご家族のあたたかい支えがあれば、補聴器を前向きに使い続けることができます。
ご予約について
まずは耳鼻科の一般外来をご受診ください。耳の診察や聴力検査を行ったうえで、院内で補聴器外来の予約を取得させていただきます。補聴器外来は毎週火曜日午前・午後です。
よくある質問
Q: 補聴器外来では何をしてもらえますか?
補聴器外来では、聴力の検査(聴力検査・語音理解検査など)を行い、患者さんの生活環境や希望に合わせた補聴器の選定・試聴・調整・使用方法の指導を行います。
Q: 誰でも補聴器を作れますか?
原則として聴力低下がある方が対象です。軽度の難聴の方や補聴器の使用がまだ必要でない方は、定期的な聴力チェックや生活上の工夫を優先する場合があります。
Q: 補聴器はどのくらいで慣れますか?
個人差がありますが、数週間から数か月かけて徐々に慣れていく方が多いです。初めは静かな環境で使用を始め、徐々に会話や騒がしい場所での使用に慣れることが大切です。
Q: 補聴器の種類はどのようなものがありますか?
耳あな型、耳かけ型、ポケット型などがあり、聴力の程度やライフスタイルに応じて最適なタイプを提案します。
Q: 補聴器のメンテナンスは必要ですか?
定期的な掃除や点検が必要です。バッテリー交換や調整、故障時の修理も補聴器外来で対応可能です。
Q: 補聴器を使うとどのくらい聞こえが改善しますか?
聴力の状態や補聴器の種類によって異なりますが、会話の聞き取りが楽になる方が多いです。特に高音域の聞き取りが困難な方には効果が大きいことがあります。
Q: 補聴器は保険で作れますか?
補聴器購入補助制度を利用できる場合があります。詳細は医師・受付にご相談ください。
Q: 補聴器外来の予約は必要ですか?
はい、補聴器外来は完全予約制です。事前に聴力検査や相談の時間を確保するため、まずは一般外来予約をお願いいたします。
Q: 外出が難しい場合でも対応してもらえますか?
動けない方や来院が難しい方には、補聴器販売・調整のためにスタッフがご自宅や施設に訪問することも可能です。事前にご相談ください。
アクセスのご案内
電車でお越しの方
・横浜市営地下鉄グリーンライン「日吉本町駅」より徒歩3分
・東急東横線「日吉駅」より徒歩18分
お車でお越しの方
専用駐車場はございません。
提携駐車場「三井のリパーク横浜日吉4丁目第2」をご利用いただけます。ご利用の方には駐車サービス券をお渡ししております。駐車証明書をご提示ください。
バスでお越しの方
・東急バス日51・日52系統
「アリュール日吉本町」バス停より徒歩1分
自転車でお越しの方
・クリニック前のスペースが駐輪場となっております。
