上咽頭炎とは

上咽頭は、鼻から吸い込んだ空気を気管へ送る空気の通り道であり、鼻腔と中咽頭の間に位置する部位です。上咽頭にはリンパ組織が多くあり、侵入した病原体に対抗します。また、神経線維が豊富で、自律神経系とも深い関係があります。上咽頭が炎症を起こすと、風邪のウイルスに感染したり、さまざまな不快症状や全身症状を引き起こしやすくなったりすることが知られています。当院では、上咽頭炎という病態に対して、上咽頭擦過療法(EAT・Bspot)を行っています。

こんな症状の方はご受診ください

  • のどが詰まっている感じがする
  • はながのどにたれる
  • 軽い咳や痰がなおらない
  • ドロッとした鼻水がへばりついている
  • 頭が痛い
  • めまいがする
  • 鼻やのどだけでなく肩こりも起こった
  • ねむれない
  • つかれやすい
  • だるい
  • 耳鳴りがする

上咽頭擦過療法(EAT・Bspot)

上咽頭擦過療法は、炎症などを起こしている上咽頭などの部位に塩化亜鉛などの薬をダイレクトに擦過する治療法です。特殊な器具を使って患部にお薬を直接塗布し、症状を改善させていきます。炎症や症状の程度が強い患者様の場合、塗布をしている最中に痛みが出ることがありますが、通常の場合、炎症は次第に改善されるようになります。また、薬を飲み込むことによる胸やけ、痰、鼻水の症状がみられることもありますが、これらは数時間程度で治まるようになります。最初は週に一回程度の処置を行い、症状に合わせて処置の頻度を増減させていきます。症状に合わせて血液検査を行ったり、漢方を含む内服治療や点鼻薬の併用を行っていきます。